シリーズA【続報】:日本のリーディングカンパニーから資金を調達、日本市場での事業展開を加速


日本発のスタートアップであるSakana AIは、自然から着想を得たアプローチで最先端の基盤モデルを進化させるという分野を切り拓いてきました。今年の3月には大規模言語モデル(LLM)を含む複数の基盤モデルの統合を自動化する方法を開発し、6月には、LLMを使って、LLMをより効率的にトレーニングする方法を発見しました。さらに8月にはLLMを用いて「研究開発プロセスそのものを自動化する」という革新的な技術を実現し、私たちはこれを「AIサイエンティスト」と名づけました。


日本企業も加わり、シリーズAで合計約300億円を調達

独自のアプローチに基づく研究開発をさらに発展させ、その成果を世の中に広げていくために、Sakana AIは投資家とも強固な関係を築いています。これからの成長に向けて重要なステップとなるシリーズAの資金調達では、シリコンバレーの有力VCであるNew Enterprise Associates(NEA)、Khosla VenturesLux CapitalTranslink Capital500 Global、さらに、NVIDIAからも出資を得ることができました。

そして今日、シリーズAの調達ラウンドの一環として、新たに日本を代表する企業から投資を受けたことをご報告します。三菱UFJフィナンシャル・グループ三井住友銀行みずほフィナンシャルグループという日本を代表する銀行グループ、さらには、NECSBIグループ第一生命伊藤忠グループKDDI富士通野村ホールディングスなど各業界のリーディングカンパニーが私たちの投資家として加わっていただき、大変光栄で身の引き締まる思いです。

日本のVCからは、グローバル・ブレインを筆頭に、JAFCOみやこキャピタルから引き続き出資をいただきました。

これにより、シリーズAとして合計で約300億円の資金調達を完了しました。




日本企業と連携する意味

AIの開発において世界に新たなインスピレーションを与えたいと考える私たちにとって、いうまでもなく、シリコンバレーの有力VCや、NVIDIAのような世界的企業から投資を受けることは極めて重要です。同時に、日本企業からの投資を受け、日本企業とのパートナーシップを構築することは、特別な意味があります。

Sakana AIは日本で創業した企業であり、日本を拠点とすることに誇りを持っています。私たちは日本の文化や慣習を重視し、日本社会の課題解決に貢献していくことを第一の使命だと考えています。世界中で数多くのAIのスタートアップが生まれ、激しい競争が起こるなかで、Sakana AIは日本に根差し、日本からグローバルな市場に展開していく会社として、ライバルにはない強みを発揮できると感じています。



「AIは私たちの生活や利用するサービスに入り込み、多くの企業のビジネスモデルに大きな変化をもたらすゲームチェンジャーになると考えています。Sakana AI社は多様な能力を持つ幅広いモデルを融合して新たな基盤モデルを構築する「進化的モデルマージ」や科学研究のプロセス全体を完全自動化する初の試みである「AIサイエンティスト」を開発するなど、これまでにない発想で日本から世界に向けて新たな価値を生み出していくスタートアップ企業であると確信しております。

MUFGは、今年4月に公表した中期経営計画の中で、AI・データ基盤の強化によるデータドリブン経営の実現および顧客価値と生産性の向上を掲げました。Sakana AI社が持つ高い技術力と革新的なモデル開発手法の活用により、MUFGのAI戦略がより一層高度化することを期待しています。」


株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ
取締役 代表執行役社長 グループCEO 亀澤 宏規



日本がリードする新たな時代へ

私たちは、日本企業とのパートナーシップを通じて、日本の産業や社会が抱える課題を共に解決し、新たな可能性を切り拓いていきたいと考えています。また、Sakana AIが日本のAI技術の進化を支え、日本の国際競争力を高める一助となることを信じています。

昨年の会社発足にあたり、私たちは米国でもなく、中国でもなく、日本を創業の地に選びました。日本がAI開発のフロンティアを開拓し、世界をリードする新たな時代が訪れると真剣に考えているからです。こうした目標に向けて、Sakana AIは、日本企業とともに、研究開発に加えて、特に、事業での連携を加速していく考えです。



Sakana AI

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